2010年10月 5日
山口晃×杉本博司『杉本文楽 曾根崎心中』チラシが完成!
いよいよ公演チラシが登場します。今もっとも注目される現代美術家のお一人である山口晃さんに、
「曾根崎心中」のクライマックスシーン"お初と徳兵衛の心中(Love Suicide)"を
描いていただきました。
都内の劇場、美術館を中心に配布されます。
杉本博司がメッセージで語っている作品のコンセプトが
随所に読み取られる絵に仕上がりました。
* * *
完成間際の原画を拝見するため、山口晃さんをお訪ねしました。
狙い通りの仕上がりに、思わず手を差し伸べる杉本。
ほっと安堵した表情の山口晃さん。
「このお初のモデルは?」との問いに、
「大好きな上戸彩ちゃんを鏑木清方先生のイメージで...」と山口さん。
山口晃(やまぐち・あきら)
1969年東京生まれ、群馬県桐生市に育つ。96年東京芸術大学大学院美術研究科絵画専攻(油画)修士課程修了。
時空の混在し、古今東西様々な事象や風俗が、卓越した画力によって画面狭しと描き込まれた都市鳥瞰図・合戦図などが代表作。観客を飽きさせないユーモアとシニカルさを織り交ぜた作風、また人間を含めた動植物と機械などの無機物を融合させた表現も特徴的である。絵画のみならず立体、漫画、また「山愚痴屋澱エンナーレ」と名付けた一人国際展のインスタレーションなど表現方法は多岐にわたる。
最近では公共広告機構マナー広告「江戸しぐさ」、成田国際空港や東京メトロ副都心線「西早稲田駅」のパブリックアート、五木寛之著「親鸞」挿絵などを手がけ幅広い制作活動を展開。
07年上野の森美術館での会田誠との二人展「アートで候。 会田誠 山口晃展」、08年12月より京都のアサヒビール大山崎山荘美術館にて個展「さて、大山崎」を開催。本年は5月よりシドニービエンナーレ(オーストラリア)に参加、10月27日~11月27日までミヅマアートギャラリーにて個展、12月28日~2011年1月10日銀座三越・8階催物会場にて個展を開催予定。