杉本文楽 曾根崎心中

7 プロダクションノート

2011年7月 2日

神奈川芸術劇場の舞台芸術講座で「杉本文楽 曾根崎心中」の講座が開講します。


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↑ 『曾根崎心中』(黒部市教育委員会) 内題



浄瑠璃本をよむ ―「曾根崎心中 付り観音廻り」(黒部本)より―

~杉本文楽が、なぜ "誰も観たことのない" 「曾根崎心中」なのか??~

「杉本文楽 曾根崎心中」の上演台本は、2008年、富山県黒部市で新たに発見された浄瑠璃本(通称:黒部本)を元に構成されています。その「黒部本」を読み解き、浄瑠璃本の世界をわかりやすく紹介し、公演をより深く楽しんでいただくためのヒントを解説する講座です。
講座は入門篇・上級篇の2回(7月10日、8月7日)開催されます。ふるってご参加下さい。

◆講師 神津 武男 氏 (早稲田大学高等研究所 招聘研究員/早稲田大学演劇博物館 招聘研究員/博士(文学)(早稲田大学) )

■ 第1回  7月10 日(日)14:00~17:00
~『杉本文楽 曾根崎心中』の上演意義と『観音廻り』~

第 1回は入門篇。「曾根崎心中」を世界文学・日本文学・日本演劇・人形浄瑠璃の歴史の中で振り返ります。過去五十有余年、文楽が上演した『曾根崎心中』は、 近松の原文ではありません。いま、近松の原文が、初演以来308 年ぶりに蘇ろうとしています。2011 年、「杉本文楽 曾根崎心中」公演の上演意義を明らかにします。講読箇所は「観音廻り」。

■ 第2回  8月7日(日) 14:00~17:00
~破れていない初板本で読む『天満屋』『道行』~

第2回は上級篇。「破れていない?」「初板本って?」、タイトルだけでもいくつかの「?」が浮かぶでしょう。書誌学、諸本研究についての解説を中心に、「くずし字」で書かれた浄瑠璃本(黒部本)で、近松の原作を本格的に読んでみます。講読箇所は「天満屋」「道行」。

◆会場 神奈川芸術劇場 3F 中スタジオ(7月10 日)
5F 大スタジオ(8月7日)
◆定員 各回100 名
◆受講料 各回1,000 円

◆チケットお申込み
チケットかながわ 電話045-662-8866 (受付時間10:00~18:00)http://www.kaat.jp/
◆お問い合わせ
KAAT 神奈川芸術劇場 電話045-633-6500(代表)

主催:KAAT神奈川芸術劇場(指定管理者(公財)神奈川芸術文化財団)
企画制作協力:NPO 法人人形浄瑠璃文楽座
協力:黒部市教育委員会/公益財団法人小田原文化財団/早稲田大学演劇博物館